道化師の人形劇 隠されしエゴ 何を願う 仮面の笑みは 全て覆い隠し 背徳の愚者(Fool) 祈りを演ず この国の民の 無窮の繁栄(Flourish) 恨み 嘆き 捨てて行け 此処に在るは ただの愚かな 道化師さ 誰も 彼を 忘れ征く 此処に居るは ただの愚かな 観客だ 今宵 演じられし劇の題目(Title)は 救国の勇者の物語 この地 救いし後に彼の者は 謂れ無き罪に国を追われ 幕間の出番 彼は踊る 仮面の涙(Tear) は ピエロの証 英雄程遠き 喜劇を演ず この国の民に 笑われる滑稽 ――国民は誰も知らない。    かの道化師の素顔が、何者であるのかを―― 富と 名誉 全て奪われ 其処に残るは 堕ちた愚者 されど 再度 彼は戻る                 此処に在るは 過去の英雄? 否違う 道化(Fool)だ 劇は 進み勇者と悪魔とが 対峙して、切り結び合いて 最早 道化の出番などはなく 大歓声の元に幕は閉じ―― されど民はまだ知らぬ 悪魔はいまだ密かに 仮面の道化が剣を取り立つ 誰も其は知らぬ――